ライトダウン

読書したいという気持ちだけ先走る

10/10

思えば、自転車に乗っているときに気づく僅かな坂が好きだった。漕ぐのをやめても少しずつ下っていく、一見平らな道。あるいは、ずっと漕がないと進まない、一見平らな道。何度もその道を通ると気づく、一見平らな道の特徴。一度だけでは気付けないことがた…

10/4

なんとなく散歩をしていると、無意識のうちに「ここより先にはいかない」というルールが出来上がっていることがある。 ふとした瞬間にそんな見えない境界線を越えようとする瞬間があって、また一つ新しい道に足を踏み入れる。遊歩道が長く続いている。何度も…

風景を誤読する。中山を歩いていた。

夜の中山へ向かって歩いている 遠くに鳥瀧神社が見えてくる 言いたいことが何もない 自販機の光りが明るい 光の坂を登る 7月に歩いた時は見えなかった階段が見えた。 暗いのに、明るい日に気づかなかった階段が見えた。 見ていたのかもしれない。 けど行かな…

声を聴く-遠さ-遠景

なんか、猫。 はじまっとります宇宙世紀。 すごい豆腐。 損しようぜ。 ほんとうに。 握っているクレジットカードぐちゃぐちゃにしても支払いはやってくるよ。 見えないとこでたくさん動いているの怖いよ。 逃避としての野菜を育てよう。 それすらもなんか嫌…

うおー2023年Infinity-DREAMHAPPINESSLUCKY

気づけば2023年だった。年月が変わるだけで自分が変化するということもない。「あけましておめでとうございます」と自分の口から発せられる時、自分ではない自分が喋っているようで少し気持ち悪い。 今年の自分は、来年の自分は、などと自分に「一年」という…

最近、水ばっかり飲んでいる。しょうがなくなって夜中に自販機で飲んだことのない炭酸を買った。あんまり好きな味ではなかったのに飲み干さなければいけない気がした。 雨が降っても外に出る理由を考えているときには既に外に出ている。資源でもごみでもない…

眼瞼痙攣

このページを開くと、書きたいことがなにもなくなってしまう。歩いているときは言いたいことが山ほどあって、考えていることもいくつもあって。 雨で濡れたビニール袋が氷った水たまりのような円を作っていた。 しばらく眺めて、もう一枚写真を撮った しばら…

五等分の花嫁、流行ります。

オモコロ杯の結果発表を12時間後に控えて尚、五等分の花嫁を読み進める手が止まらない。 結果が出て、自分の作品が果たして賞を取るか否かに関しては、正直なところ大きな関心がない。ただ、賞レースに作品を出すからにはより上の賞を取れるように作るべきだ…

ことばの森をかきわけて歩いている。

ことばの森をかきわけている。 今、タフマンがあつい。 知らない街、知らない道を歩く。 そこには自分がいない。 移ろう景色をなぞるカメラがただ道を這っている。 街角の果てのアミューズメントパークまで連れてく道を忘れてしまう 今、どんな森をかきわけ…

絵、描いた。

びっくりするくらい寒くなって、今年も良い季節になった。 段ボールから鳴き声がたまたま聞こえて、衰弱した数匹の捨て猫を助けた。その一部始終がドラマ仕立てで流れたバラエティー番組のスタジオは感動の様子で、涙を流す者さえいた。たまたま助かった捨て…

わぁぁぁぁ

この秋から冬にかけての、ほんとうに寒い季節が好きだ。凍てつく空気を吸う。空ばかりみて歩く。たばこの自販機が故障して、お札を吸い取ろうとする音が何度も繰り替えされている。自販機の前に立つ。音が止まない。それをただ見ている。街のにおいがする。 …

濡れた路面を歩く犬

絶え間なく思考が流れているから、何も考えないということができない。自分の意識は常に自分に監視されている。故に自分は自分の檻から出られない。例えば滞納してる年金とか、返さないまま滞っているLINEとか、怠惰にもたれて生まれた問題たちに常に見張ら…

夏の散文

非日常の夜を歩いているときだけ冴えるような脳が気持ち悪い。特別を擦り切れるまで味わったあとに残る普通が許せない感覚自体が損だ。 台風が来ると言うから、降る前を少し歩く。こうして文章を書いている間にも雨粒が飛んできている。きっとこれからもっと…

ひとりで買い出しに行く時の自転車の風

イヤホンの左側がイカれた。右から音楽を、左からは環境音を取り入れて散歩する。不完全を楽しむことができるのも良い機会だ。 何も考えず、悦だけを得て生きているとハングリー精神の部分が急に機能停止する。常に他人とか世間とか、自分でもいいから恨んで…

感情というものがどこから来るのかぼうっと考えている。誰にも気づかれない場所で寝転んで空を見ていると心が落ち着く。面白いことがしたいとばかり考えて、面白くないことはしたくないという強迫観念に邪魔されるのもそれはそれで違う気がする。 人生の大半…

蒸し暑い部屋を出て

涼風が心地よい夜を歩いている。燦燦とした太陽の光をめいっぱい浴びたあとの夜は決まって快適だ。公園の近くを歩けば葉っぱの青臭い匂いがするし、近隣の家々からはテレビの音が漏れ出ている。暗い夜、視覚からの情報割合が減ることで他の感覚が鋭敏になっ…

柑橘の香を夏と違える習慣 隅から燃ゆる蚊取り線香

欲望を食べて走る あの列車に乗って逝こう 具体からバイバイしたいという意識とは裏腹に創作物には具体を織り込みたい。 固有名詞とか入ってる短歌・川柳などなどは固有名詞にひっかかってしまう異物感がある。 一度これってなんだろうとか、これってアレの…

川柳1

川柳の右左もわからない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 詠み人知らずの名句になりたいですね 明くる日も明くる日も鈍色パセリ もしかして湯気立ってます?カップラんまい 三文芝居に四文出すって言ったよね 木魚木魚←ポクポクって読んでよ サブカルちゃ〜…