ライトダウン

読書したいという気持ちだけ先走る

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なんとなく散歩をしていると、無意識のうちに「ここより先にはいかない」というルールが出来上がっていることがある。

ふとした瞬間にそんな見えない境界線を越えようとする瞬間があって、また一つ新しい道に足を踏み入れる。遊歩道が長く続いている。何度も通った遊歩道のことを思い出す。記憶に向き合うときの遊歩道はどこまでも長く続いている。気づけば来た道に戻っている。

どこまで言葉を吐いて人と関わって生きていくのか。ひたすらに気が滅入る。夕方の匂いがする。公園の汚れた椅子に座る。まだ遊歩道を歩いている。