ライトダウン

読書したいという気持ちだけ先走る

2021-01-01から1年間の記事一覧

絵、描いた。

びっくりするくらい寒くなって、今年も良い季節になった。 段ボールから鳴き声がたまたま聞こえて、衰弱した数匹の捨て猫を助けた。その一部始終がドラマ仕立てで流れたバラエティー番組のスタジオは感動の様子で、涙を流す者さえいた。たまたま助かった捨て…

わぁぁぁぁ

この秋から冬にかけての、ほんとうに寒い季節が好きだ。凍てつく空気を吸う。空ばかりみて歩く。たばこの自販機が故障して、お札を吸い取ろうとする音が何度も繰り替えされている。自販機の前に立つ。音が止まない。それをただ見ている。街のにおいがする。 …

濡れた路面を歩く犬

絶え間なく思考が流れているから、何も考えないということができない。自分の意識は常に自分に監視されている。故に自分は自分の檻から出られない。例えば滞納してる年金とか、返さないまま滞っているLINEとか、怠惰にもたれて生まれた問題たちに常に見張ら…

夏の散文

非日常の夜を歩いているときだけ冴えるような脳が気持ち悪い。特別を擦り切れるまで味わったあとに残る普通が許せない感覚自体が損だ。 台風が来ると言うから、降る前を少し歩く。こうして文章を書いている間にも雨粒が飛んできている。きっとこれからもっと…

ひとりで買い出しに行く時の自転車の風

イヤホンの左側がイカれた。右から音楽を、左からは環境音を取り入れて散歩する。不完全を楽しむことができるのも良い機会だ。 何も考えず、悦だけを得て生きているとハングリー精神の部分が急に機能停止する。常に他人とか世間とか、自分でもいいから恨んで…

感情というものがどこから来るのかぼうっと考えている。誰にも気づかれない場所で寝転んで空を見ていると心が落ち着く。面白いことがしたいとばかり考えて、面白くないことはしたくないという強迫観念に邪魔されるのもそれはそれで違う気がする。 人生の大半…

蒸し暑い部屋を出て

涼風が心地よい夜を歩いている。燦燦とした太陽の光をめいっぱい浴びたあとの夜は決まって快適だ。公園の近くを歩けば葉っぱの青臭い匂いがするし、近隣の家々からはテレビの音が漏れ出ている。暗い夜、視覚からの情報割合が減ることで他の感覚が鋭敏になっ…

柑橘の香を夏と違える習慣 隅から燃ゆる蚊取り線香

欲望を食べて走る あの列車に乗って逝こう 具体からバイバイしたいという意識とは裏腹に創作物には具体を織り込みたい。 固有名詞とか入ってる短歌・川柳などなどは固有名詞にひっかかってしまう異物感がある。 一度これってなんだろうとか、これってアレの…

川柳1

川柳の右左もわからない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 詠み人知らずの名句になりたいですね 明くる日も明くる日も鈍色パセリ もしかして湯気立ってます?カップラんまい 三文芝居に四文出すって言ったよね 木魚木魚←ポクポクって読んでよ サブカルちゃ〜…